2016年4月23日土曜日

地震についてのサイ ババの御言葉

OM SRI SAI RAM

亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被災された方々に、
心よりお見舞いを申し上げます。


2011年の東日本大震災が起きた当時、
SSIOJ公式サイトに掲載されたババ様の御言葉を以下に再掲載いたします。

 

地震についてのサイ ババの御言葉


問い スワミを批判する人たちは、どうしてサイ ババは、サンカルパ シャクティ(神の意志の力)を使うことによって、干ばつのときに雨を降らせたり、飢饉のときに食物を物質化して苦しんでいる人たちを助けたりしないのかと尋ねます。アヴァター(神の化身)には、人間が自然の力を調整して、地震や洪水、干ばつや飢饉や伝染病といった災害を防ぐことができるよう助けることはできないのでしょうか?

ババ これから話すことが、まさに、そうした災害を克服するために、人の内に宿る神として化身することによって、私が行っていることです。アヴァターには人々を助けることのできる二つの方法があります。片方が瞬時に解決する方法であるのに対して、もう片方は長い時間をかける方法です。

 瞬時の解決策を用いれば、自然そのものの根本的な性質にも、因果応報というカルマの法則にも反することになります。大多数の人は、カルマの法則に支配された、欲とエゴに満ちた俗世に生きています。そのような人たちは自らの行為の報いを受けます。行為の報いは、その人たちに進化や退化をもたらします。もし、その人たちの問題を即刻解決するためにアヴァターがそこに介入したなら、すべての行為、進歩、そして、進化すら停止してしまうでしょう。この解決策を認めることはできません。なぜなら、これは自然の法則をことごとく無視しているからです。

 もう一方のより効果的な方法は、長期的な解決策であり、それによってアヴァターは、人々が霊性の法則の真理を理解することができるよう、人を高次の意識レベルへと導きます。そうすることで、人々は正義へと向き直り、より良い状態になるためにしっかりと働くことができるようになります。この方法は、人々を自然、および、因果応報というカルマの法則に再び結び付けます。すると人々は、今、自分たちが被害者として巻きこまれている因果応報のサイクルを超越し、それによって、あなたの言ったような災害を未然に防ぐことができるよう、自然の力を調整するようになるでしょう。

問い  つまり、あなたは、今、人類が自らの運命を制することができるよう、人類の意識を神に近い状態に引き上げているということですか?

ババ その通り。 人類は私のサンカルパ シャクティ(神の力、宇宙エネルギー)のシェアホルダー(分かち持っている者、株主)です。私は人類を通して働き、人類に宿る神を目覚めさせ、人類が自然の法則と力を支配することができるよう徐々に人類をより高次の実体へと進化させなければなりません。もし、私が何でも即座に治して人々を今のレベルに留まらせていれば、人々はすぐに、すべてをめちゃくちゃにし、また互いにいがみ合い、その結果、世界は前と同じ混沌とした状態になってしまうでしょう。

 苦難も困難も、宇宙のドラマの避けることのできない一幕です。そうした災害は、神が定めたものではなく、人間が自らの悪業(あくごう)の報いとして招いたものです。それは人間を矯正するための罰です。そうした罰は、人間が「サット・チット・アーナンダ」(絶対実在・純粋意識・至福)、すなわち英知と至福を有する神に近い状態を体験できるよう、人々に悪の道を歩むのをやめさせ、正しい道へと連れ戻します。これらはすべて、大いなる統合の一部であり、そこではネガティブなもの(負・陰)はポジティブなもの(正・陽)の栄光に服従します。そのようにして、死は不死を称え、無知は英知を称え、苦は至福を称え、夜は夜明けを称えます。

 ですから、結論として、もし、あなたが言ったように、即時の終焉をもたらすためにアヴァターが災難を引き起こすとしたら――私にはそれができますし、どうしても必要とあらばそれを行いますが――カルマの法則にのっとった、創造のドラマ全体が崩壊してしまうでしょう。そうした災難は、神が人間にもたらしたものではなく、まさしく人間が人間にもたらしたものであるということを覚えておきなさい。ですから、人間は、カルマ的なものを超越して指揮権を持つことができるよう、エゴを滅ぼし、代わりに超越的な意識を持つことによって、自らを壊して作り変えなければなりません。
“My Baba and I” p95-p96(J.ヒスロップ博士著)

科学者と科学技術者たちは、利己的な興味や名声を追い求め、社会と国家の安全と幸福にはまったく注意を払わず、自然のバランスを崩して社会全般に災害や損害や苦痛を招いています。
 たとえば、海水には地球で必要とされる10年分以上の空気が含まれています。空の一回の雷は全世界で必要とされる電力のゆうに20年分を放出します。一箇所に巨大なダムを建設して莫大な量の水を貯蔵することで、その土地の地盤が沈下し、その結果、シーソーのように別の土地の地盤が上昇します。科学者と科学技術者による、鉱物、雲母、石炭、石油といった油を掘り出すための各種鉱山等の天然資源の無差別な開発は、五大元素の不均衡と汚染を引き起こし、地震や噴火といった大災害をもたらします。工業、工場、自動車などの急激で過度の増加は、大気汚染と共に、好酸球増多症、喘息、聴覚障害、肺炎、腸チフスなどの発病の増加を招きます。
 しかしながら、科学それ自体は悪くありません。人間に必要なのは、思慮分別をもって科学を正しく使うことです。
“Sathya Sai Speaks Vol.25” p192-p193


ジャガ 地震や津波などによってもたらされる大規模な窮状と苦しみについて、神はどうご説明になりますか?

ババ すべては神です! 地震は神です! 津波は神です! そして、神なるものは善です。(ババは不思議そうな表情で私を見つめた)苦しみは存在しません!

ジャガ バガヴァン(神なるお方)、それはバガヴァンの言い分です! 一方で、そうした大災害のせいで苦しんでいる人々が何百万人もいるのです。

ババ それらは自然の摂理です。医者が腹痛の患者を治すためには、刃物を使い、腹を切って開け、痛みの元を取り除かなければなりません。そのようにして、医者は痛みを取るために痛みを与えなければならないのです。これは神のやり方でもあります。(それからババは私を力づけるようなまなざしで見つめ、言った)苦は存在せず、「魂」が苦しむことはありません。

ジャガ (私はしばし黙って座ったまま、その驚くべき回答について考えた。とどのつまり、神は、はかない外側の殻である「肉体」の痛みや苦しみを気にかけたり、それらを正当なものと認めることはないのだということを私は悟った。神が気にかけているのは主に「魂」のことなのだ)。
“Journey to God” p54 (J.ジャガディーサン著)


【問い】様々な予言書、チャネラーなどが、世界の終末とか、天変地異について語っていますが、サイババはそのようなことに関して何と言っておられますか?

【答え】スワミは、
「私に帰依する者たちがいなかったとしたら、世界はとっくに破滅していただろう。私の帰依者たちの魂が洗われ、彼らの心の奥に愛が輝いているので、これから先、一般に騒がれているような大規模の天変地異は起こらない。異変があるとしても、常識の範囲内での大地震や大事故というものでしかない。私は、昔からの預言書などに示された神の計画を徐々にキャンセルしている。」
また、
「プレマ・サイババが誕生する頃には、世界は愛と平和に満ちているだろう」
とも言っておられます。 私が、
「現代社会に見られる様々な非人間的な出来事や論争などを見ていると、その言葉はすぐには信じ難いのですが」
と申し上げると、ババは、
「はるか遠い海の上で嵐が起きると、嵐が消えた後になっても、海上で発生した大波は海岸まで旅をして、浜辺に打ち寄せる。それと同じことで、今の世界が経験している様々な波乱は、嵐が消えたあとの余波に過ぎない。嵐自体は既に消えてしまっている」
とお答えになりました。
1994年9月に東京で開催された第四回サティヤサイ全国大会におけるヒスロップ博士のQ&Aより「神は遍在」P.134 

残念ながら、今、科学技術の進歩の結果として人間性が衰退し、世界は楽しむためにあると人は考えています。そのため、世界に脅威を引き起こす形で自然の力が使われています。世界は単なる楽しみのために創造されたのではありません。自然の資源を乱用し、自分の根本的な人間性を忘れて、人は創造の目的に反しています。多くの天災は完全に人間の振る舞いのせいです。地震、火山の噴火、戦争、洪水、飢饉(ききん)といった災難は、自然が深刻な異常をきたしている結果です。こうした異常は、もとをたどれば人間の行いが原因です。人間は人類と自然界との切っても切れない関係に気づいていません。人体においては、目や耳や口といったあらゆる器官は互いに完全に結びついています。人間にとってこうした器官が重要であるのと同じように、社会にとって個人は社会有機体の手足として等しく重要です。個人は人間社会の一部です。人類は自然の一部です。自然は神の手足です。人間はこうした相互関係に気づいていません。
“Sathya Sai Speaks Vol.25” C37

今、自然は世界の多くの地域で、地震、飢饉、洪水、火山の噴火といったさまざまな災害を引き起こしています。その理由は何でしょう? 人間の精神の堕落がそうした災害の原因です。心(人間のハート)の乱れは地震に反映されます。よい思いで心(マインド)を満たし、よい行いをしなさい。神の御名を唱えなさい。空気が神の御名のバイブレーションで充電されると、環境全体が浄化されます。そうした神聖化された空気を吸う人は、純粋な思いを抱くようになります。大気を浄化しなさい。今、大気は汚染されています。
“Sathya Sai Speaks Vol.26” C31

人は欲に限度を設けるべきです。人間の行いが本末転倒しているために、今日、自然災害が起きているのです。皆さんはグジャラート州で起こった地震による惨害を知っていますね。何万という人が命を落としました。このようなことが起こる原因は、人が過度の欲望を心に抱いていることにあります。神は自らが創造した宇宙の完全なバランスを保っています。神の創造物の中で、大地と海はバランスが授けられています。ところが、人間は地球の天然資源を無分別に搾取して、石油を採掘しています。毎日何万トンもの魚介類が海で捕獲されています。このような天然資源の無差別な搾取が地球のバランスを失わせ、人間の生活を破綻させています。心の不安定さ(カムパム)から解放されたとき、初めて人は地震(ブーカムパム)に悩まされることがなくなります。
“Sathya Sai Speaks Vol.34” C3

私はグジャラート地震の被災者たちのために、トラック何台分もの米や豆などを送りました。中には、「スワミ、どうしてそんなに多額のお金をかけて、グジャラート州に救援物資をお送りになるような手間をとられるのですか?
最初から地震をお止めになればよかったではありませんか」と尋ねた人々がいました。私は答えました。「愛しい者よ、人間は地震が起きたことに関して自らを反省しなければなりません。過度に富を追い求めるあまり、人間は地球のバランスを崩しています。だからこそ地震が起きたのです。それが自然の掟(おきて)です」と。
“Sathya Sai Speaks Vol.34” C3

今日、科学者たちは新しい発明に興味をもっています。科学技術の進歩もまた、自然界のバランスを崩しています。その結果、地震が起こったり、必要なときに雨が降らないという事態が起きています。科学は必要な範囲内で活用すべきです。科学には制限があり、限度を超えると危険です。
“Sathya Sai Speaks Vol.34” C3
 
 
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すべての世界のすべてのものが幸せになりますように
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